訪問記 No.24

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訪問日 03/08/23−31

訪問先。JR室蘭・函館・宗谷・石北本線、北海道ちほく高原鉄道。

1.計画

 今回は、北海道の未訪問駅136駅(張碓駅を除く)のうち、最低でも宗谷・石北本線は全駅訪問を目標とする。
 初日(23日)は、始発のJAL501便で羽田から新千歳に移動し、室蘭本線の苫小牧−岩見沢の未訪問駅を訪問し、札幌から「利尻」号で、稚内へ移動する。二日目(24日)は幌延の民宿、三日目(25日)は天塩川温泉を予定している。
 切符は、「北海道フリーきっぷ」(グリーン車用)がB寝台を追加料金なしで利用できるので、これを使うことにした。

2.第一日(03年08月23日)

 室蘭本線の苫小牧−岩見沢間は複線区間もあるのだが、運転本数は昼間は7本と少ない。
 持参のトレンクル(折畳自転車)を活用したい。幸運にも、路面は濡れているが、前夜からの激しい雨は上がっている。
 栗山駅・栗丘駅・栗沢駅と「栗」のつく駅が3駅連続ある。その、栗丘駅から栗沢駅に向かう途中で、パンクする。ちょうど、栗沢駅から志文駅への列車があるので、それを利用することにする。志文駅は岩見沢駅の隣の駅だが、商店街のあるようには見えない。
 タクシーを呼んで自転車屋に行くつもりで、駅を出たところで聞いてみようとしたら、なんと自転車屋さんがある。ラッキー、ということで、パンクの修理をしてもらって自転車で函館本線の上幌向駅に向かう。
 日没まで、札幌方向に一駅ずつ降りて、森林公園・厚別の二駅を残し、札幌駅に。トレンクルをロッカーに預けて札幌駅ビルで根室の地酒「北の勝」を飲みながら、寿司を食べる。
 翌朝食を、コンビニで調達し、「利尻」のB寝台で稚内駅に向かう。

3.第二日(03年08月24日)

 稚内駅は日本最北端の駅だ。最南端、最東端、最西端がいずれも行き止まりの駅でないので、最北端は得(?)をしている。最北端の感慨はほどほどにして、後の都合もあって、トレンクルで南稚内駅に向かう。
 稚内−雄信内間がきょうの目標だ。南稚内−抜海、豊富−雄信内は列車での移動とする。
 抜海からは利尻富士を見ながら自転車を漕ぐ。南下沼駅は二往復/日の停車で、国道40号線からの誘導路も草が生い茂っている。
 泊まりは幌延の食堂併設の民宿だ。夕食は開きほっけの焼き物などをいただき、心地よい疲れを感じて熟睡する。

4.第三日(03年08月25日)

 この民宿は朝が早い。6時前には朝食をいただき、幌延駅を6:25発で問寒別駅、糠南駅、筬島駅、佐久駅と列車で回る。糠南駅では小樽から来たという青年と会う。佐久駅からは、トレンクルになる。芸がないが、道道541号線で天塩中川駅のすぐ近くを通り、歌内駅へ、同じ道を戻って天塩中川駅に戻る。列車の本数が少ないうえに、小駅は通過する列車が多いので、芸がないのもいたしかたなしか。ちなみに、糠南駅は2往復/日の停車、歌内駅は下り5本・上り3本/日の停車になっている。
 泊まりは公設の天塩川温泉だ。施設は立派で、駅から徒歩圏であるのもよい。

5.第四日(03年08月26日)

 今日以降の予定を考える。トレンクルの移動は疲れるけど、疲れは翌朝に残らない。天気予報は二日後までの雨の可能性は低いと言っているので、きょうは名寄に泊まり、明日は宗谷本線の駅を回って午前中には旭川駅に到着し、札幌付近の未訪問駅を回り、札幌駅から夜行で石北本線の生田原駅に向かうこととする。生田原駅は常紋トンネルに遠軽側では一番近い駅なので、トレンクルで下り坂の移動が可能となり、まことに都合が良い。
 天塩川温泉駅から剣淵駅までがきょうの目標である。智恵文駅、北星駅、智東駅、日進駅は主要道路から離れており、トレンクルも遠回りさせられる。北星駅から智東駅に行くには智恵文駅まで戻らねばならない。
 北剣淵駅から士別駅へのトレンクルの移動では、道路工事をしており、仮設歩道を歩かねばならず、目標の士別駅13:31発の名寄行きには間に合わなかった。
 泊まりは、名寄のビジネスホテル、ろばたで一杯やって熟睡する。

6.第五日(03年08月27日)

 名寄駅から和寒駅・東六線駅・塩狩駅と列車で回る。通学列車だと思うのだが、高校生は驚くほど少ない。
 塩狩駅からは、小駅を通過する普通列車が多く、トレンクルで旭川駅まで移動だ。
 すぐさま、旭川駅11:30発のライラック8号で、岩見沢駅まで、森林公園駅・厚別駅を訪問後札幌駅に向かう。トレンクルをロッカーにあずけて札幌付近の未訪問駅13を訪問し、駅ビルで夕食を済ませて、オホーツク9号のB寝台で生田原駅に向かう。
 検札の車掌からは下車駅が生田原とは滅多にいないと驚かれる。

7.第六日(03年08月28日)

 バイブのタイマーもあり、4:27着の30分前には起床する。列車は下り坂を快調に走っている。今からトレンクルで戻るので坂が反対と一瞬思ったが、遠軽でスイッチバックになるのでそれでよいのだ。
 生田原駅から生野駅・安国駅を経由して遠軽駅までトレンクルで、列車で金華駅へ、トレンクルで西留辺蘂駅へ移動する。西留辺蘂駅では8:13発の金華行きが北見方面から大勢の高校生を乗せて到着する。残った乗客は一人、金華駅に向かう乗客は、彼と私の二人である。
 金華駅折り返しで相内駅まで列車で、トレンクルで東相内駅・西北見駅と移動し、列車で留辺蘂駅に戻る。オホーツク4号で丸瀬布駅まで移動する。ドリンクサービスでウーロン茶をいただく。
 トレンクルで瀬戸瀬駅・新栄野駅と移動する。13:37発の列車で旧白滝駅へ、トレンクルで下白滝駅に移動するが、放し飼い(?)の犬が数匹いて、犬嫌いなので、短時間滞在として、旧白滝駅にもどる。大阪からきたという鉄道ファンに会う。
 上川町商工会に電話で教えてもらった上川駅から一番近い旅館に泊まる。

8.第七日(03年08月29日)

 上川駅6:16発の列車で上白滝駅に向かう。乗客は私一人である。上白滝駅で私が降りると乗客は無しになった。車輌は3輌である。トレンクルで白滝駅に向かう。昨日、旧白滝駅で会った方に再び会い、上川駅までオホーツク2号で移動する。
 上川駅からは愛山−中愛別を除いてトレンクルで南永山駅まで移動する。今回初めて、雨に降られるが、伊香牛駅あたりで雨も上がる。南永山駅で張碓駅を除くJR北海道全駅訪問を終え、北海道の残りは北海道ちほく高原鉄道の23駅だけになった。
 南永山駅からは列車で旭川駅へ、旭川駅から16:03(3分遅れ)発のスーパーホワイトアロー22号で札幌駅に移動する。札幌駅ビルで夕食を済ませ、今日が有効期限最終日の「北海道フリーきっぷ」を使い、オホーツク9号のB寝台で北見に向かう。

9.第八日(03年08月30日)

 きょうの目標は西富−足寄の17駅である。置戸−陸別は昼間は4往復しかない。
 JR北海道はワンマンカーが「前乗り・前降り」という全国的には少数派だったが、北海道ちほく高原鉄道は「後乗り・前降り」という多数派だ。
 ただし、足寄駅6:01発の新得行きはJRの車輌を使用しているらしく、「前乗り・前降り」となっているとの但し書きがある。次回は利用する予定だ。
 薫別駅から大誉地駅は国道242号線から離れており、道を間違えてしまった。それ以外は国道のキロポスト(?)が0.5kmごとにあるので、迷うことはなかった。
 足寄駅の一つ手前は愛冠駅で、名前に引かれて訪れる人も多いらしく、駅ノートも沢山積まれていた。足寄駅に着いて今回の駅訪問は完了、駅前の酒屋で缶チューハイを買って一人祝杯を挙げた。
 泊まりは帯広のビジネスホテルとした。

10.第九日(03年08月31日)

 帯広駅7:52発のとかち4号で南千歳駅に向かい、新千歳空港からJAL512便で帰京する。

 今回の成果は130駅、通算8775駅の訪問(訪問後の廃止駅を含む。)で、残りは928駅(旅客扱いせず、徒歩で簡単に訪問できない駅は除く)となった。