訪問記 No.14

訪問記 No.14

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訪問日 03/03/21−23

訪問先。日南・日豊線、高千穂鉄道。

1.計画

 三連休を利用して、ANAで宮崎空港まで往復し、初日と三日目は青春18きっぷを利用して、日南線の残りの9駅(南方駅−小内海駅)、日豊本線の23駅(延岡駅−蓮ヶ池駅)と高千穂鉄道の駅を訪問する。延岡に二泊し、天気に恵まれれば、延岡駅−佐伯駅間にも足を伸ばすつもりである。

2.第一日(03年03月21日)

 飛行機に乗るのは不本意である。しかし、時間・費用の観点から、いたしかたなく利用している。したがって、飛行機に関することは書かないことにしているが、今回は是非とも書きたい。
 マスコミでも報道された三連休初日のANAのトラブルに巻き込まれた。
 7:20発のANA601宮崎行きを予約してある。二週間前の3月9日、福岡からのANAのトラブルで、トレンクル(折り畳み自転車)は羽田空港のANAに預けてある。ANAのカウンターで受け取り、それからチェックインするので、早めに羽田空港に着いた。が、状況が変だ。人が多すぎるのだ。しばらくして、コンピュータのトラブルで搭乗手続きができないことがわかった。後で知ったことなのだが、羽田空港のシステムは復旧が遅れたとのこと。6:30発の便からやっと搭乗手続きが始まり、普段より格段に厳しくなった手荷物検査でも時間がかかって、搭乗口に着いたのは9:00を過ぎていた。
 待合室は椅子だけでなく壁際も座り込む人で、全てふさがっている。
 搭乗機への案内が始まったが、バスも不足しているらしく、結局、離陸したのは11時を過ぎていた。男性数人のグループが、「これでは、今日はハーフしかできないね」などと話している。
 宮崎空港でトレンクルを受け取り、駅訪問を開始したのは、予定の3時間30分後の12:50であった。
 日南線は駅間が短いので、列車の移動では効率があまりにもよくないので、折生迫駅までトレンクルで向かう。内海駅−小内海駅は列車を利用する。堀切峠を列車のトンネルで通過するのは残念だが、青春18きっぷで夕食を食べる時間に延岡に着くにはいたしかたない。

3.第二日(03年03月22日)

 天気予報どおり雨が降っている。昼までには止むとのことで、午前は高千穂鉄道を列車で回り、午後はトレンクルを活用することにする。
 3月15日にダイヤ改正があり、1往復半が19駅のうち10駅が通過となったのは、私には痛い。
 まず、影待駅に行く。個人的には、高千穂橋よりも興味のある駅である。期待に違わぬ駅であったが、残念ながら、県道に降りる階段は完全に錆び切っていて完全に穴が開いているから利用は危険との張り紙がある。階段は雨で濡れており、滑りそうなので、県道に降りるのは断念する。
 次は、高千穂橋である。水面から105mという鉄道橋としては日本一の高さを誇る。列車は徐行する。併走する国道218号線は高速道路のような高架になっていて所々にアーチ橋がある。それをテープの車内放送で一つ一つ案内する。人工物である鉄道には乗っているが、車窓はやはり自然を楽しみたい。個人的には、いかがなものかというのが正直なところだ。
 予報どおり、昼前には雨が止む。トレンクルの出番だ。ただし、上崎駅と亀ヶ崎駅は県道からは五ヶ瀬川の対岸に駅があり、地図を見ても近くに橋がない。集落はあるのだが隣駅からの道も地図や車窓からでは確認できず、列車での移動とした。
 吐合駅は、五ヶ瀬川と曽木駅が合流する近くにある。国道218号線からは3階建てくらいの高さの段丘の上にある。案内板がまったくないので、営業キロを頼りに、人がやっとすれ違えるくらいの狭い坂道を上っていくと、ホームに出る。
 行縢(むかばき)駅という難読駅をとおり、延岡駅までトレンクルで行く。前日に駅周辺を散策したのが効果があり、道を間違えずに16:28に到着した。16:34発の南宮崎行き普通列車に間に合い、南延岡駅−門川駅の4駅を訪問できた。

4.第三日(03年03月23日)

 きょうは、閑散区間(普通列車は5往復/日)の延岡駅−重岡駅から訪問から開始する。延岡駅6:03の大分行きの普通列車で重岡駅まで行って、折返し、宗太郎駅まで列車で戻り、北延岡駅までトレンクルで移動する。
 重岡駅では、乗車客が1人(小柄な中年女性)で下車客は私だけである。乗車客の女性はホームの高さが低い(客車時代のままなのだろう)ので、大また開きで乗るのも大変である。
 映画「なごり雪」のロケに使われたそうで、鄙びていて趣があるのだが、駅舎とホームの待合室の二箇所にあるロケに使われたという告知の看板が安っぽくていけません。
 重岡駅と宗太郎駅は大分県にあり、これで、訪問駅が一つもないのは山口県だけとなった。
 延岡駅−宮崎駅は特筆すべきは都農駅の駅舎くらいである。私にとっては、3月15日のダイヤ改正がありがたく、美々津駅−蓮ヶ池駅はすべて列車で移動できるという恵まれた行程がとれた。
 初日のANAの事故は計算外であったが、長時間の雨もなく、計画通り、宮崎県の駅は全部訪問となった。


 今回の成果は51駅、通算8488駅の訪問(訪問後の廃止駅を含む。)で、残りは1195駅(旅客扱いせず、徒歩で簡単に訪問できない駅は除く)となった。