訪問記 No.13

訪問記 No.13

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訪問日 03/03/08−09

訪問先。長崎本線、唐津線、長崎電気軌道。

1.計画

 今回は、長崎電気軌道を中心に長崎本線の残り駅をまわる。天気に恵まれ時間があれば唐津線にも足を伸ばす予定だ。宿泊は長崎駅の近くとし、長崎電気軌道は二日目の早朝にまわることにした。
 また、前年の島原鉄道の訪問時に駅名標の撮影を失念した吾妻駅に再訪する。
 東京からの福岡空港までは往路はJAL、復路はANAに搭乗し、博多駅から長崎駅までは、ANAが提携しているJR九州の「九遊きっぷ」を利用する。

2.第一日(03年03月08日)

 羽田空港6:30発のJAL351便から地下鉄に乗換え博多駅へ、みどりの窓口でANAの超割搭乗券を提示して当日と翌日の「九遊きっぷ」を購入し、首尾よく間に合った「かもめ7号」で鳥栖駅に向かう。自由席は満席で、デッキに立つことになる。途中の基山駅では、二週間前に乗った甘木鉄道がゆっくりと発車していくのが見えた。かもめ7号は高速で、博多駅から22分ノンストップで鳥栖駅に着いた。
 鳥栖駅で普通電車に乗換え長崎本線の未訪問駅をまわりながら、諫早駅に向かうこととする。牛津駅は未訪問であるが帰途に訪問することにして、肥前竜王駅、肥前白石駅を訪問する。このあたりは肥前××という駅名が多い。いうまでもなく、肥前を付けないと同名駅が存在するからであるが、うがった見方をすれば、比較的どこにでもあるような平凡な地名が多く、路線の施設も遅かったということであろう。ちなみに、肥前山口−諫早の全通は1934年と新しく、それまでは、現在の佐世保・大村線が長崎本線であった。
 気になるのは天気である。この区間は、特急は一時間に二本の割で走っているが、朝夕を除くと普通電車は2時間以上も間隔があることもあり、トレンクル(折畳み自転車)が利用できるか否かは訪問駅数に大きく影響する。いわゆる、狐の嫁入りで、本格的な雨ではない。佐賀県は日本海側なのだということを実感する。
 小雨になったところを見計らい、予定通り、多良駅−肥前大浦駅と肥前長田駅−東諌早駅−諫早駅だけを電車で移動し、あとは、トレンクルで移動できたのはラッキーだった。東諌早駅では待ち合わせで7分の停車をもって訪問としたので、なんと11時半から16時までに下りだけに限ると2本しか普通電車がないことになる。
 諫早駅から島原鉄道に乗換えて吾妻駅に向かう。JRのワンマンカーは新しい車輌なので、島原鉄道の車輌は古さが強調されてしまう。寒冷地でもないのに、出入口の扉を手で開くのはなかなかない。基本的には鄙びたのは私の好みなのだが、いつも利用する人はどう思っているのかなと少し気になる。
 運賃は16.6kmで片道620円、所要時間が32分とバス並みといっては失礼か?
 諫早駅からは九遊きっぷで特急自由席乗り放題なので「かもめ31号」を利用した。ホームの自販機で自由席特急券を買う高校生もいる。「かもめ31号」は喜々津駅から新線に入り、わずか20分で長崎駅に着く。

3.第二日(03年03月09日)

 夜明けを待って、長崎電気軌道の訪問に出る。路面電車の電停訪問は数は稼げるのだが、面白みはない。
 特筆すべきことはないが、気づいたことをいくつか記すことにする。
 浜口町−浦上車庫前は専用軌道になる。道路に線路が施設されているときは、道路の中央に施設されていて、道路の脇にそれて専用軌道になる。このとき、自動車の通るところを斜めに横断することになるのだが、信号がない。電車が優先にはなっているが、自動車は完全に電車をバカにしたように直前を通り過ぎていく。専用軌道内でも、踏切には遮断機がないので、やはり、バカにしたように直前を車が通っている。
 終点からの折り返しは、2本連続の出発になることが多いようだ。系統が異なるので、途中で別経路になるのであるが、赤迫から分岐の手前の長崎駅前までは20分の距離で、2本連続についてはよく解らなかった。
 長崎駅から「かもめ18号」で肥前山口駅へ4分の待ち合わせで、普通電車に乗換え牛津駅から、自転車で小城駅に向かう。朝は雲ひとつない天気だったのに、日は射しているが、時雨が来た。日本海側を再び実感した。
 唐津線では運転士の肩章をつけたJR社員が乗車券を販売していた。
 多久駅で訪問を終了した。佐賀行きの普通列車は久保田駅で10分停車した。複線駅でこの長時間停車は理由が解らず、不愉快であった。
 福岡空港からのANA便はトラブルで貴重な体験をしたが、駅訪問の本題から外れるので割愛する。

 今回の成果は55駅、通算8437駅の訪問(訪問後の廃止駅を含む。)で、残りは1238駅(旅客扱いせず、徒歩で簡単に訪問できない駅は除く)となった。