訪問記 No.12

訪問記 No.12

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訪問日 03/02/22−23

訪問先。甘木鉄道、西日本鉄道。

1.計画

 今回は、甘木鉄道と西日本鉄道甘木線、天神大牟田線の花畑−大牟田の訪問を行う。
 鉄道ファンなので、できれば飛行機は利用したくない。往路は金曜日夜の新幹線・復路はJALのバーゲンで周遊きっぷを利用するという選択肢もあるが、コスト面で往復ともJALのバーゲンとした。
 ANAはJR九州と提携して九遊きっぷという私にとっては都合の良いフリー切符を発売しているが、JALにはない。そこで、フリー切符がなくても途中下車の可能な西日本鉄道を中心にまわることにした。

2.第一日(03年02月22日)

 羽田空港6:30発のJAL351便から地下鉄に乗換え博多駅からJRの基山駅に向かう。
 第三セクタの甘木鉄道に乗換えるのだが、国鉄甘木線だったときは直通で行けたであろう跨線橋が分断されている。一旦、階段を下りて改札を出て、甘木鉄道のホームに行かねばならない。毎日利用する方は不便なんだろうが、JRと第三セクタでこういう分離している方式はしばしば見かける。
 甘木鉄道の基山駅のホームにはトイレ待合室はあるが駅員はいない。運賃は駅員配置の甘木駅もワンマン車内で支払う。
 国鉄甘木線は1939年に陸軍の大刀洗飛行場の物資輸送のため施設された路線で、主要目的を失い、その跡地を利用した現在も操業している麒麟ビールの工場の貨物運送も廃止になってしまった。第三セクタで路線はやっと生き残ったと言える。
 駅のホームには朝夕は運転間隔を現在の30分から15分にする通知が出されている。甘木鉄道のホームページにもあるように、朝夕はかなりの乗客があるとのこと。現在は松崎駅にしか行き違いは行われていないので、松崎駅から15分の1/2である7−8分のところに行違い設備を設けることになる。基山側は小郡−立野あたりで甘木側は太刀洗駅となる。基山側はそのときは15分間隔ことを知らなかったこともあり確認できなかったが、太刀洗駅の行違い施設はすでに完成していて、信号機に覆いがかぶせられていた。
 太刀洗駅は「太い」だが、地名は大刀洗と「大きい」である。こういうのも、どきどき見受ける現象だ。
 甘木鉄道の甘木駅前には卑弥呼の碑があり、西鉄の甘木駅までは少し距離がある。親切な案内はない。
 西鉄は17kmを超えると普通乗車券でも途中下車できる。500円の運賃の大善寺あたりまで行くつもりなので、550円の切符を買う。先の駅までの普通乗車券を持っていてもその駅までの運賃が同額の場合は回収され、途中下車できない。そのため、一つ高い運賃の乗車券を買った。
 馬田、上浦駅は無人駅で乗車駅証明書が置いてある。JRのようにボタンを押して出てくるようなのでなく、日付のゴム印が押してある定期券サイズの薄い紙である。
 行違いの本郷からは駅員がいる。女性の駅員も多い。例によって行ったり来たりすることもあるので、切符自販機がないと不正をしているのではないかと詰問されるかと少し危惧していたが、全く問題なく隣までの150円の切符を販売してくれた。
 大善寺で日没となり、一日目の訪問を終える。

3.第二日(03年02月23日)

 大牟田駅から三潴駅までの18駅の訪問だが、時間が足りない。福岡空港14:30発のJAL362便しか予約できなかったためである。もう少し遅い便にしたかったのだが、いたしかたない。
 昨日の雨は上がっているので、駅間が短い、約30分間隔の運転、単線区間あり、と条件が整っているので、駅間歩行(一部は駆け足)と行ったり来たりで駅数を稼ぎ、18駅の訪問を完了した。
 西鉄は、跨線橋がほとんどなく、構内踏切である。ある意味では人に優しい駅構造と言える。また、単線区間では、一線スルーの駅があり、長い特急電車と短い普通列車(ワンマン運転もあり)の組み合わせで、JRの幹線の単線区間に来たような錯覚があった。

 今回の成果は46駅、通算8382駅の訪問(訪問後の廃止駅を含む。)で、残りは1292駅(旅客扱いせず、徒歩で簡単に訪問できない駅は除く)となった。